
長期間放置をしていた車に久しぶりに乗ろうと思ったけれどもエンジンがかからないというケースはよくありますが、対処法を知っている人はあまりいません。そこで、今回は放置していた車のエンジンがかからない場合の原因と対処法についてまとめてみました。
目次
放置していた車のエンジンがかからない原因
車のエンジンがかからない原因は、いくつか考えられます。
ガソリンが腐っている
まずは、インジェクタ部分のガソリンが腐ってしまっていることです。もしガソリンが腐り始めていると、粘り気が出てきてしまって固着した状態になります。その結果、点火ができなくなってエンジンがかからない可能性があります。
液体系が落ち切っている
すべての液体系が放置していた期間中に落ち切ってしまっていることもエンジンがかからない原因となります。このような状態になっている車があれば、しばらく動かさない方が良いです。ON状態を続けて様子を見てみましょう。
オイルが落ち切っている
その他には、オイルが完全に落ち切っていることが要因というケースも考えられます。オイルが落ち切ってしまうと各パーツの鉄が接触してしまって、十分な圧縮が起きなくなります。
こういったケースは結構起こりやすく、1か月以上車を放置していると十分起こりえると思った方が良いでしょう。
車のエンジンがかからない場合の対処法
このようなケースの対処法ですが、エンジンをかける前の段階でまずプラグを外しましょう。
そしてオイルを上から垂らしていきます。その上でセルを回すとガス供給が正常にできているかどうか確認できるはずです。もしガス供給に問題ないようであれば、非点火状態で10秒以上クランキングをしましょう。
これだけの時間があれば、ベルト類やベアリング類にも十分オイルを回すことができるはずです。そしてプラグを再度つなげたうえでエンジンを始動させれば問題なく動くでしょう。
バッテリーを充電してもエンジンはかからない?
エンジンがかからない時に良くバッテリーを充電すれば何とかなると思っている人もいるようです。しかしバッテリーを充電するだけでは、問題は解決しないでしょう。エンジンはモーターではないので、そのような安易な考えは捨てることです。ただし放電をしてバッテリー液が少なくなっていることは十分起こりうることなので、念のため確認をしておきましょう。
また、エンジンがかからないからと言って、セルを何度も回すことも避けるべきです。何度もセルを回していると、ピストンリングやカムシャフトの摩耗が起きてしまうからです。とにかく無理をしないことが何よりも大事です。
車は放置していると故障を引き起こしやすくなります。もし使わないのであれば、売却してお金に変えてしまうのも一つの方法です。一括査定サイトであれば無料で利用できるので、どの程度の価値があるか、チェックしてみませんか?