
オートマ車のギアを見てみると、SとかBといったものが入っているものがあります。このギアがある場合は、CVT車である可能性が高くなります。今回はこのSとBの意味とギヤの正しい使い方をまとめてみました。
オートマ車のギアについて
オートマ車に乗っている人も多いでしょうが、ギアを見てみると、PとR、Dなどがあります。PはパーキングでRはバックするときに使用します。そして運転しているときには、基本的にギアはDに入れっぱなしにするでしょう。しかしその他にもオートマ車を見てみると、いくつかギアのあることがわかります。
車のギアにあるSの意味と正しい使い方は
CVT車のギアには、SとかBといったものが見られます。これらの意味ですが、オートマ車でいうところのLとか2と同じ機能だと思ってください。
まずSですが、セカンド固定を意味しています。上り坂や下り坂が連続して連なっているような山道を走行するときに便利です。登りを走行しているときには通常よりもパワフルな走行ができます。
一方で下りに差し掛かるとエンジンブレーキが軽くかかります。その結果、フットブレーキを強く踏み込む必要もなく、ブレーキパッドなどを温存できるメリットがあります。
車のギアにあるBの意味と正しい使い方は
もう一つのBレンジについてですが、こちらはエンジンブレーキ用のレンジだと思ってください。このBレンジについても、坂道を走行するときに活用します。同じく山道で、長い下り坂に差し掛かったとします。この時フットブレーキだけでは負担が大きくなりますし、異常高温を引き起こす恐れも出てきます。
そこでギアのある車の場合、4速から3速、そして2速といった感じで落とさないといけません。Bレンジはこのギアを落とす役割を担っています。エンジンブレーキをきちんとかけることで、フットブレーキの不具合を起こさないようにしています。
もしフットブレーキだけを使っていると、ペーパーロックやフェードといった異常な症状を引き起こすかもしれません。長い下り坂を安全に下りるためには、Bレンジをうまく活用しましょう。
ギアのSは車種によって意味の違う場合がある
ちなみに車種によって、同じアルファベットでも意味合いの異なることがあるので注意しましょう。たとえばダイハツで販売しているタントでも、Sという表記があります。
しかし先ほど紹介したSのようにエンジンブレーキをかけるという意味合いではなく、スポーツモードを意味しています。通常はDモードなのですが、それよりもエンジンの回転数が高まります。
その結果、キビキビとした走りを堪能できるといいます。タントでもBレンジがありますが、こちらは先ほど紹介したのと同じようにブレーキレンジを意味しています。このように若干異なる意味合いのこともありますから、購入する前に営業マンに確認しておきましょう。